スイスあれこれ

食べ物は美味しい?

フォンデュ Fondue

スイス固有の料理と思われがちですが、実際はスイスのフランス語圏~フレンチアルプス~イタリアにかけての3国に跨る地域を発祥とする郷土料理です。スイスのレストランにて「フォンデュ」と頼むと「何のフォンデュ?」と質問が返ってくるように、プレーンチーズ以外にもトマトが入ったトマトフォンデュや、ワインのたっぷり入ったほろ酔いフォンデュ(サヴォワやアオスタ)など、地域によって様々な種類があります。中央スイスのエメンタールチーズを使ったフォンデュは美味。

レシュティ Rösti

こちらはドイツ語圏の中央スイスが発祥の国民食。日本での知名度は低いものの、スイスではレストランやビュッフェで必ず見かける、日本のラーメン感覚に近い庶民的な料理です。粗くおろしたジャガイモをフライパンの形に合わせて平たく潰し、油でカラっと揚げた「フライドポテトの円盤」のようなイメージ。円盤自体は全国共通ですが、添えられる食べ物が地域によって異なります。青リンゴが乗ったレシュティ(エメンタールレシュティ)が最もオーソドックスで、味も良いです。

マカロニ Älplermagronen

たっぷりチーズを絡めたアルパインマカロニは家庭的な人気料理で、アメリカで有名なマカロニ&チーズのスイス版ともいえる位置づけ。スイスにおけるマカロニの歴史はゴッタルド峠開通(1882年)以後と浅く、当時食物を仕入れるのに苦労していた山岳地帯の酪農家がパスタの軽量さ・手軽さに目をつけ、地元のクリームチーズと玉ねぎで味付けして広まったもの。別名 Herder’s Macaroni(牛飼いのマカロニ)と呼ばれ、レストランですとオニオンスープなどと一緒に出されるケースが多いです。

スパゲッティ Spaghetti

東京都心と同様、スイスの街中でもイタリア料理は店舗数が圧倒的に多く、恐らくフォンデュを出すスイス料理屋より簡単に見つかります。スパゲッティは日本以上に多くの種類が見られますが、「ナポリタン」はケチャップを一切使わずにトマト摩り下ろしソースを添えただけの、日本とは別物のスパゲッティであることに注意。逆にカルボナーラは日本の味に近く、生クリームをふんだんに用いたものをよく見かけます。

アジアン Asiatisch

ムスリムがスイス人口の4%を占めるため、トルコ系ケバブのレストランなどは都市にてよく見かけ、味は本場に近いです。一方スイス人に東アジア料理について尋ねると、グリーンカレーやナシゴレンを連想することがしばしば。日系移民が少ないせいか日本食への馴染みは薄いです。観光地ではツェルマットに日本料理店「妙高」とタイ料理店、グリンデルワルトとシャモニに1軒ずつ中華料理店があります。

ファストフード Fast Food

スイスでは先述したレシュティやマカロニのように国民食自体がシンプルで質素、高栄養価な傾向を持つため、ファストフードという概念は曖昧です。日本のようにハンバーガー=チェーン店ではなく、地元のレストランや場所によっては山小屋でもハンバーガー・フライドポテトを出します。ちなみにマックバリューセットは約12CHF(1200円)するため、マック=安いというイメージはスイスには当てはまりません。