アプローチ

グリンデルワルト駅に着いたら電光掲示板を確認し、「Kleine Scheidegg」行き列車の入線を待ちます。列車には団体専用の編成、団体用と一般客用が混載する編成がありますが、淡い色の旧型車両は団体貸切のことが多いです。ハイキングの起点、クライネシャイデック (Kleine Scheidegg) まで35分ほど乗車。

コース概要

全長約2.5km、標高差180mの緩やかな林道歩きは誰でも気軽に楽しめる上、グリンデルワルトからは見ることができないユングフラウ北面の懸垂氷河を、真正面に望むことができるコース。メンリッヒェンやアイガーグレッチャー起点のハイキングコースが残雪により通行止の時でも、本コースは通行可能な場合が多いので、代替として検討しても良いでしょう。

中間地点の池糖とグシュパルテンホルン逆さメンヒ
池糖のある中間地点付近

駅舎に向かって線路を渡り、さらにユングフラウヨッホへ続く軌道2本をまたいでユングフラウ三山が見える最も南側のプラットフォームへ。ヴェンゲン方面に向かって僅かに歩くと左手の谷側へ分岐する未舗装の林道があり、そこからスタート。付近からは車道とは別に登山道も谷側に延びていて、アイガーグレッチャーに続いています(モレーンコース、健脚向け)。

分岐からは緩やかに下った後、しばらくは平坦な道。振り返るとユングフラウ三山と、その中腹を源とするアイガー氷河、グッキー氷河、ギーセン氷河が望まれます。3本の氷河のうち、グッキー氷河とギーセン氷河は見事、垂直に近い岩肌にへばりついて体を成しています(懸垂氷河)。晴れて気温が高い日、本コースを歩いていると時々※雷鳴のような音が響きますが、よく目を凝らすと懸垂氷河の一部が崩壊し、ブロックが滝のように落ちていく氷雪崩の瞬間を目にすることができます。

※氷雪崩の音と積乱雲接近の区別は難しいことがあります。

本コース最大のポイントは、ユングフラウ 4158m の肩より東に延びる雪稜と対峙する山(ラウバーホルン)の、中腹を横切っていく林道のため、進行方向の左手が常に谷を隔てた絶壁であること。絶壁の高低差は大きいところで2200mあり、日本の一ノ倉沢や滝谷をはるかに凌ぐ大きさ。天気さえ良ければ、その大景観をウォーキング感覚で存分に楽しめます。なおヴェンゲンへ向かう列車の線路がコースと平行していて、山だけではなく往来する列車を撮影するにも好条件

35分ほど歩くと中間地点の池糖に到着。林道脇にポツンと佇む(夏シーズン後半には干上がることもある)池ですが、そこはユングフラウ三山の一つ、メンヒ 4107m が逆さに映る撮影ポイント。池糖を被っていた残雪が完全に消える6月初めから2〜3週間、おびただしい数の白花キンポウゲ「アコニティフォリウス」が、メンヒを向いた一帯の斜面を真っ白に埋め尽くします。

アイガー、メンヒとお花畑の饗宴。6月上旬に撮影

アイガー、メンヒとお花畑の饗宴。6月上旬に撮影

写真中央のメンヒ 4107m は東西に大きな尾根を従えていて、北面はグッキー氷河、南面はアレッチ氷河(ヨーロッパ最長)の源流となっています。三大北壁の一つとして有名なアイガーは独立峰と思われがちですが、実はメンヒから東に派生する尾根のピークであり、メンヒ頂上から見ると足元に聳えています。なおメンヒは日帰りクライマーに人気の山なので、晴れた午前中に双眼鏡を頂上に向けると、人の姿が見えることがあります。

ウェンゲンアルプよりユングフラウウェンゲンアルプのお花畑氷雪崩の瞬間ウェンゲンアルプへ歩く左上:ユングフラウ 右上:6月のお花畑 左下:氷雪崩の瞬間 右下:ハイキングコース

池を過ぎてもなお林道は平坦。やがて進行方向には絶壁の淵にたつ高級山岳リゾート、ミューレンとその上に聳えるグシュパルテンホルン 3436m が近づいてきます。緩やかに下ってトンネルで線路の下を潜り、わずかに登り返すと終着点のヴェンゲンアルプ駅に到着。駅には待合室とお手洗いがありますが、夏のシーズン中も無人駅のため、切符はグリンデルワルト(もしくはヴェンゲン)で事前にご購入、もしくは列車乗車後に車掌からご購入下さい。グリンデルワルトへ戻る場合、クライネシャイデックで一度列車乗り換えとなります

ひとくちメモ

  • ツアーのメインルートからは外れているため、子連れ家族でゆっくり楽しめるコース
  • ヴェンゲンアルプは夏シーズンも無人駅のため、切符はグリンデルワルト(もしくはヴェンゲン)で事前に買うのがベスト。
  • 南向き斜面で雪解けが早いため、高山植物の開花時期は他のコースより早め
  • ハイキングというよりは、ウォーキングコースに近い。
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Grindelwald / グリンデルワルト

アイガーウォーク

放牧地
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Zermatt / ツェルマット

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ローテンボーデン~リッフェルベルク

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